つみたてNISAの積立額と、ネットスーパーのタイムセールで節約した金額を比べるなんて、少しシュールなテーマかもしれない。でも僕はそういう馬鹿げた比較が好きだ。
なぜなら、人生における些細な選択肢を通じて、僕たちは自分の価値観と向き合わざるを得ないからだ。
朝9時のネットスーパー
その日、僕はいつものようにリビングでコーヒーを飲みながらネットスーパーのタイムセールをチェックしていた。特売になっていたのは、卵Lサイズ10個入り(158円)。これは安い。
僕の節約魂がふつふつと燃え上がる。
「この卵を買わなかったら、僕は一体どんな人生を歩むことになるんだろう?」と、一瞬考えた。
たぶん、何も変わらない。でもその瞬間に僕は158円を節約し、未来の卵(もっとおいしいやつ)に投資している気分になれる。
つみたてNISAの静かな世界
一方で、つみたてNISAはもっと静かだ。まるで図書館の一角にある読書用の椅子のような存在だ。
そこに座ると、時間がじんわりと流れていく感じがする。月に1万円をコツコツと積み立てる。
これが何十年後かに化ける可能性があると思うと、少しだけ背筋が伸びる。
でも正直な話、卵Lサイズ10個のインパクトには勝てない。
タイムセールで得られる「今買わないと!」という高揚感と、「これだけ安く済んだ」という即時的な満足感。それに比べると、つみたてNISAは「長いトンネルの向こうに微かに見える光」みたいなものだ。未来に期待する分、現実味に欠ける。
数字で比較してみる
ここで少しだけ現実的な話をしよう。
たとえば卵1パック158円の節約を週に1回、1年間続けたとする。
年間で8,216円の節約だ。これだけでも「よし!」という気持ちになれる。
一方、つみたてNISAで毎月1万円を年間12万円積み立てると、年5%の利回りで20年後には約400万円になる(複利ってすごい!)。だが、未来の数字を想像するのはどうにも実感が湧きにくい。
だからといって卵10パック分を20年分冷蔵庫にため込むわけにもいかない。
僕はこのふたつを、「瞬間的な喜び」と「未来の安心」として受け止めている。
結局どっちが儲かるのか?
もしあなたが「今この瞬間を楽しみたい!」というタイプなら、ネットスーパーのタイムセールでの節約は大きな喜びを与えてくれるだろう。
卵を安く買えた日には、自分の人生が少しだけ充実しているように感じるはずだ。
一方で、「将来の自由のために少しずつ準備したい」という人には、つみたてNISAが向いている。
未来の卵(たぶんオーガニックで放し飼いのやつ)が食べられる日を夢見ることができるからだ。
結論としての人生論
僕が思うに、ネットスーパーのタイムセールとつみたてNISAの比較は、人生の二つの側面を象徴している。目の前の小さな満足を取るか、それとも未来の大きな可能性を育てるか。
どちらも間違ってはいない。
ちなみに僕は、卵Lサイズ10個を買いながら、つみたてNISAを続けるタイプだ。だってそうだろう?
人生には即時的な喜びと長期的な計画の両方が必要なんだ。
そう考えると、なんだか少しだけ人生が豊かになった気がする。
読んでくれてありがとう。あなたの中の何かが、少しでも変わればいいなと思う。