ある雨の夜、コンビニのレジで並んでいるとき、前にいた男性が「バラ10枚」と言った。宝くじの話だ。僕はその言葉を聞きながら、ふと思った。
「夢を買う」という行為は、本当にそれだけで完結するのだろうか？
そしてその夢を買う手段として、宝くじと株式投資ではどちらが優れているのだろう？
そんなことを考え出したら、いてもたってもいられなくなり、
家に帰ってから僕はキーボードを叩き始めた。そして気づけば、この記事を書いている。
宝くじ：100円で1億円の夢を買う
宝くじというものは、要するに「100円で1億円の夢を買う」という究極のギャンブルだ。
夢は確かに手軽だ。お釣りで買えるほどに。そしてその夢は、買った瞬間から猛烈な輝きを放つ。
たとえば、宝くじを買った日の夜、家族と過ごす夕食のテーブルを想像してほしい。
湯気を立てる味噌汁をすすりながら、心の中でこう思う。「もし当たったらどうしよう？」と。
豪邸を建てる？南国でリゾート暮らし？それとも、ただただ会社を辞める？
しかし、現実は厳しい。
宝くじの当選確率は、まるで電車の中で隣の人と同じ誕生日だった確率くらい低い。
それでも、我々はその夢を追い求めてしまう。なぜだろう？
おそらく、それが人間の性（さが）なのだろう。
株式投資：100円で未来の自分を買う
一方で、株式投資はどうだろう？これもまた夢を買う行為だ。
ただし、その夢はもっと地味で、じわじわと成長していくものだ。
たとえば、僕が初めて「つみたてNISA」を始めた日のことを思い出す。
ネット証券の画面に表示された数字を見ながら、「これが将来の俺を支えるんだ」と思った。
毎月数千円ずつ積み立てるこの行為は、今すぐの夢ではなく、5年後や10年後の夢を買うものだ。
株式投資の魅力は、夢が少しずつ現実に近づくところにある。
宝くじのように一夜にして億万長者にはなれないが、長期的に資産を増やす可能性がある。
そしてその過程では、自分自身に対する信頼感も少しずつ育まれていく。
宝くじの夢 vs 株式投資の現実
さて、ここで重要なのは、宝くじと株式投資が提供する夢の質の違いだ。
宝くじは、きらめく一瞬の夢を提供する。
一方、株式投資は、持続可能な未来のための計画を提供する。
言い換えれば、宝くじは「もしも」を楽しむエンターテインメントであり、
株式投資は「いつか」を追い求めるリアリズムだ。
しかし、どちらが優れているかを問うのは、ナンセンスかもしれない。
僕たちが本当に求めているのは、「夢を追い求めること」そのものだからだ。
結論：どちらの夢を選ぶべきか
宝くじと株式投資、どちらを選ぶべきか？その答えは、おそらくあなたの人生観や目標による。
宝くじを買うのは、週末のちょっとした楽しみとして素晴らしい選択だ。
一方、株式投資は、未来への具体的な計画を持つ人にとって最適な選択肢だ。
僕自身は、こう考える。宝くじは、心が疲れたときの息抜きとして買う。
それに対して、株式投資は、未来の自分への投資として続ける。
だからもし、今この記事を読んでいるあなたがどちらにしようか迷っているなら、こう提案したい。
両方やってみてはどうだろう？宝くじで一瞬の夢を楽しみつつ、株式投資でその先の未来を築くのだ。
最後に
「夢を追う」という行為は、それ自体が人生を豊かにしてくれる。
宝くじであれ、株式投資であれ、大切なのはその過程を楽しむことだ。
さて、僕はこれからまた宝くじを買いに行くべきか、
それとも証券口座を開いてつみたてNISAを増やすべきか、しばらく悩むことにする。
悩む時間さえも、僕にとっては価値のあるひとときなのだから。
そして、次にコンビニで「バラ10枚」を頼む人を見かけたら、僕はこう思うだろう。
「お互い、いい夢を見ようじゃないか」と。
読んでくれてありがとう。あなたの中の何かが、少しでも変わればいいなと思う。
